大師寺 お知らせ

ご祈祷・ご供養についてご相談下さい。

当山にては、菩提寺が無くてお悩みの方、菩提寺が遠くて先祖供養が出来ないという方ご相談下さい。皆様方のご先祖様や故人のご冥福をお祈り致します。 また、ご葬儀・法事・先祖供養・水子供養・月参り・春秋彼岸、お盆参り・悩み事・開運厄除祈祷等ご相談承ります。

TEL 0749-22-7304

※当寺では壇家さんへのお参りなどでやむを得ず留守にする事があります。
ご祈祷やご供養・悩み事相談を申し込まれる方は、事前に予約をお願いします。
まずはお電話ください。

お知らせ

大師寺 からのお知らせ

2011年04月16日

鉢(はち)

1,〔尊師は〕サーヴァッテティー市にとどまっておられた。そのとき尊師は個体を構成する五要素(五取蘊)に関して、諸々の修行僧たちに、法に関する講話によって説き示し、勧め、励まし、喜ばせた。またそれらの修行僧たちは、意義を理解し、注意し、心の全体を傾倒し、耳を傾けて、教えを聞いた。

2,そのとき悪魔・悪しき者はこのように思った。・・・「ここで修行者ゴータマは、個体を構成する五要素に関して、諸々の修行僧たちに、法に関する講話によって説き示し、勧め、励まし、喜ばせた。またそれらの修行僧たちは、意義を理解し、注意し、心の全体を傾倒し、耳を傾けて、教えを聞いた。では、わたしは修行僧ゴータマに近づいて、眩惑(げんわく)してやったらどうだろう。」

3,そのときに、多くの鉢が、〔乾かすために〕屋外に置かれていた。

4,そこで悪魔・悪しき者は、牡牛のすがたを現して、それらの鉢に近づいた。

5,そのとき一人の修行僧が他の修行僧にこのように言った、・・・「修行僧よ、修行僧よ。この牡牛はこれらの鉢を破壊するであろう」と。

6,このように言われたときに、尊師はその修行僧にこのように言われた。・・・「修行僧よ。これは牡牛ではない。これは、悪魔・悪しき者がそなたたらを眩惑するためにやってきたのだ。」

7,さて尊師は、「これは悪魔・悪しき者なのだ」と知って、悪魔・悪しき者に向かって誌を以て語りかけられた。・・・「色かたちと、感受作用と、表象作用と、識別作用と、形成されたものと、・・・わたしはこれではない。またこれは、わたしに属するものではない。このように観じて、わたしはそれらについての執着を離れる。このように執着を離れて、安穏に達し、一切の束縛を超えている者を、魔軍がいかなる場所に探し求めても、見いだすことができなかった。」

8,そこで悪魔・悪しき者は、「尊師はわたしのことを知っておられるのだ。幸せな方はわたしのことを知っておられるのだ」と気づいて、打ち萎(しお)れ、憂いに沈み、その場で消え失せた。

 

*鉢(はち)・・・仏道修行者の食器。また僧が托鉢(たくはつ)の時に所持する器です。