「加持とは如来の大悲と衆生の信心とを表す。

仏日の影、衆生の心水に現ずるを加といひ、

行者の心水、能（よ）く仏日を感ずるを持と名ずく。」

＊加持とは絶対者である仏さまの絶対の慈悲とわたくしたち生けるものの信心を表したもので、仏さま日の影がわたくしたちの心水に映るのを加といい、わたくしたち宗教的理想をめざす者の心がよく仏さまの日を感知するのを持と名づけるというのです。」

＊ご祈祷とかお加持といっても同じことで、そのお加持の意味するところをあきらかにされているのです。

＊これは宗教的行為の極限は祈りであるということ。

＊「宗教とは悩みを抱くものの心と、ゆだねられた運命をつかさどる神秘的な力との間のまじわりである。神とのまじわりを実現させるものが祈りである」と。